訪問マッサージの判断基準

信頼できる訪問マッサージとは

どのくらい経験があればいいのか

訪問マッサージの業界で約3年の経験があるかが1つのポイントになってきます。3年というのは介護関係者(ケアマネさん、ヘルパーさん、家族の方)と連携がとれるかの目安です。定期的にマッサージに訪問しているといつもと違う様子があったら分かってきます。この時に家族の方やヘルパーさんなど関係者にそのことを伝えられれば大事になる前に対応がとれるのです。このように介護関係者どうしでうまく連携がとれれば、利用者さんご本人や家族の方の安心と信頼につながります。

 

訪問マッサージ業者もただマッサージをするだけでなく、「利用者さんがいつも同じ生活を送れるかどうか」という視点にたてるまでは、個人差はありますがこの業界での経験が約3年は必要ではないかと考えます。

 

 

 

訪問マッサージの経験を積むには国家試験を合格してから

国家試験を合格し免許を取得できなければ保険を取り扱える訪問マッサージを仕事として行えません。制度上このような決まりになっています。

 

専門学校では基本的な知識と技術を教えるにとどまり、国家試験を合格してもようやくスタートライン立ったレベルです。在学中にマッサージ店、接骨院などでアルバイトをして同級生よりも多くの経験を積んでも技術は向上しますが、訪問マッサージの世界ではシロウト同然です。前述の介護関係者との連携の重要性は在学中では経験できません。技術も必要ですが、技術だけでは務まりません。

 

いくら技術が一級品でも免許がなければ保険が取り扱えず、料金は全額自己負担になってしまいます。重い病気や後遺症に悩む方たちに定期的に体のケアを行うという目的には、保険が効いて経済的負担の少ないほうが良いと思っています。

 

 

 

余談になりますが、3年というのは

私自身、高齢者に対応したマッサージ技術、いつもと違う様子が分かる観察力が身につくまで3年かかりました。

 

訪問マッサージの判断基準

実体験です。
今までは来店していただく方へ指圧マッサージを行っていましたので、高齢者に対応したマッサージがなかなかできず他のマッサージ師に担当が変わることもよくありました。そして少しずつコツをつかみ満足して頂けるようになり、私自身も満足していました。

 

しかしある日、利用者さんにいつもと違う様子がみられました。「腫れているな、すねに触れると痛がるな、ぶつけたのかな?今日はすねのマッサージはしないほうがいいな」と判断し、施設に訪問していたので、看護師さんもいるしなにかあれば対応してくれるだろうと思い何も報告せずに帰りました。帰社後、上司に報告しましたが、上司からは「そのことを施設の人になぜ伝えなかったのか、自分の判断だけですませてはいけない。」と注意を受けました。後日、施設の方から「すねの骨が骨折していたので訪問マッサージはしばらくお休みします」と連絡がありました。

 

このことから、介護の世界に携わりながらいかに自分本位な仕事をしていたと痛感しました。そして今後は、いつもと違う様子がみられたらどんなささいなことでも介護関係者の方に伝えようと肝に銘じています。

おすすめしない訪問マッサージ業者

 

1回のマッサージ時間が短い(15分以内)

 数をこなし利益のみを追求している

 

1回のマッサージ時間が長い(60分)

 延長料金を支払っていない場合、水増し請求している可能性が高い

 

 

 

マッサージの時間について
保険制度においてマッサージの時間に決まりはありません。1分でも、30分でも、60分でも1回の料金に変わりはないのです。理論上は1分マッサージをして保険請求してもペナルティはありません。しかし現実にはそんなマッサージはイヤですよね、ほかの訪問マッサージ業者に乗り換えたいと思います。まっとうな訪問マッサージ業者は25分〜30分行っています。利益のみを追求する訪問マッサージ業者は「マッサージ時間は短くし数をかせぎたい、でもほかの訪問マッサージ業者に乗り換えられたくない。」このギリギリの落としどころが15分以内と思われます。

 

後遺症のある方に対して15分以内というのは短いと思います。特に高齢で体力が落ちていて事前にマッサージの時間は短いほうがよい、などの説明があれば別ですが、「ウチのマッサージは15分です。」と言われ特に説明が無ければ、ほかの訪問マッサージ業者を検討することをオススメします。

 

例外として同意書を書いていただいた主治医の先生が判断された場合があります。

 

全身を5ヶ所に分類(胴体、右腕、左腕、右足、左足)し、このうち何ヶ所マッサージの必要性があるのかを判断されます。5ヶ所全て必要と判断される場合もあれば、3ヶ所のみという場合もあります。そして訪問マッサージ業者はこの判断に基づき、基本的に1ヶ所5分、5ヶ所で25分という考え方で時間を設定します。残りの5分については、マッサージは30分行うという考え方から特につらいところにその5分を使ったり、体のことについての相談する時間にあてたり、マッサージの準備、後片付けの時間にする、など色々と考え方がありますが実際にはこれらのことを臨機応変に行われています。

 

 

 

マッサージの回数について
マッサージの時間が長いというのは受ける人にとってはウレシイはなしだと思います。しかも保険が効いて安い料金で受けられる、自宅に来てくれて通わないで済む。保険が効かないマッサージ店と比べて利点が多いですね。これで訪問マッサージ業者は大丈夫なのでしょうか?ボランティアでは無いですよね、、、

 

当然カラクリがあり、利益が出るようにしてしまっているのです。1回で60分マッサージを行った場合、「2回の訪問で30分のマッサージを2回行った」「1週間で2回訪問したら30分のマッサージを4回行ったと保険請求する」と独自の解釈をしてしまっているのです。これはもちろん制度違反です。いくら長時間マッサージをしても1回は1回、2回とは認められません。しかし、このような事は現場を見てみないとわからないのです。

 

訪問マッサージは簡単に言うと、交通費とマッサージ料金を合わせたものです。1回しか訪問していないのに2回訪問したことにしている、1回しかマッサージを行っていないのに2回マッサージを行ったことにしている、これが利益をだしているカラクリです。

 

以上の2点を確認するために同意書、申請書の原本、コピーを見せてもらうと分かります
同意書では何ヶ所マッサージを行うのか?申請書では1ヶ月に何回マッサージを行ったか?
その場ですぐに見せてもらえない場合もありますが、次回の訪問までにはマッサージ担当者か責任者が対応してもらえると思います。これをこころよく見せてくれない訪問マッサージ業者は要注意です。また厚労省でも申請書の原本、コピーを本人または家族の方に確認してもらう、同じ内容の料金内訳などを渡すように、などの指導も入っています。

 

 

介護保険もそうですが、医療保険もみなさんからお金を集めて必要としている人のために使う制度です。実際の現場をみないと分からないこととはいえ、このような訪問マッサージ業者が少数ながらも存在していることにとても残念に思います。自分本位な訪問マッサージ業者からは早く乗り換えていただき、そして早くいなくなってほしいと願っています。

 

 

 

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