自然治癒力とは?
よく耳にすることが多いと思いますが具体的にどういうことなのでしょうか?
ひとことで言えば
夜寝ているあいだに体が疲れやキズを治す活動を行っている
ということになります。夜寝ていても体を治すための活動をしているのです。以下の2つが睡眠に深くかかわってきます。
- 全ての神経の通り道である「首」の状態
- 自律神経が数多く広がっている「おなか」の状態
首とおなかの筋肉の柔軟性が無いと熟睡できず、体調を崩しやすくなります。昼寝では効果は望めません。では、この「自然治癒力」をじゅうぶんに発揮するためにはどうすればいいのでしょうか?
一日の生活のなかでは、以下のことを意識していただき、
- 規則正しい生活をし、夜ふかしをしない
- 食事量は腹八分目で、バランスの良い食事
- 仕事でもスポーツでも、休憩をしっかりとる
前日の疲れを翌日に残さないことが大切です。
指圧を受けることで、首とおなかの筋肉を柔らかくし、「自然治癒力をじゅうぶんに発揮できる体」を目指すということになります。
指圧を受けてその日の夜ぐっすり眠って疲れをとることをくり返すことで、つらい症状が改善されていきます。つらい症状が強い時期は、一回受けてすぐ良くなるということはまずありません。まずは短期間に集中して受けていただき、症状がやわらいできたら指圧を受ける間隔をあけていく、という流れが理想的です。
首と脳と神経
脳からの命令は神経を通して体のいろいろな場所へ伝わります。また体が受けた刺激、感じた刺激は神経を通して脳へ伝わります。この神経のとおり道が1ヶ所に収束している所が「首まわり」なのです。
話がそれますが、、、
正座をしているとしだいに足の神経が体重で圧迫され、ある程度時間がたつとしびれてきます。この時、体重による圧迫で足の筋肉も一時的に柔軟性を失い固くなります。しびれて普通に歩けない、重心を乗せられない、足を思うように動かせない感覚が鈍くなり表面に触れる程度では「足にさわられた」感覚がほぼ無く力を入れて触られればしびれが強くなる
といった経験はみなさんもあると思います。
日頃から「首まわり」の筋肉に負担がかかってしまうと、「筋肉が固くなる」「感覚が鈍くなる」という症状がみられます。
ごく一例ですが
- 強いストレスを長期間感じており、いつのまにか首まわりの筋肉が固くなってしまった
- デスクワークが長時間続き首まわりの筋肉に負担がかかっている
- 腕をよく使う仕事をしていて、肩、背中をとおして首まで負担が広がってきている
こういったことが原因として考えられます。
筋肉への負担が解消されないとしだいに、「脳から出て行く神経」と「脳へ行く神経」にも負担がかかり「命令」「伝達」の機能が低下し、体調不良につながってしまいます。
放っておくと良くない状態として
- 長期間の胃もたれ、胸やけなど内臓の調子が落ちている
- ひと晩寝ても疲れが取れない、残っている
- 呼吸が浅く、息切れしやすい
- 昼間に眠くなってしまうことが多い
- 体が重だるく、頭がスッキリしない
などこのような症状がみられるときはご自身の生活パターンを振り返ってみてはどうでしょうか。
おなかと自律神経(腰痛も関連あり)
おなかを指圧することで
といった効果が期待できます。
おなかを「腹筋」と「内蔵」に分けてみていきます
腹筋の働き
・内蔵を守る・呼吸を補助(深呼吸するとき)・姿勢の維持・腹圧を高める(いきむ)・前かがみ、ねじるなど胴体を動かす
これらの働きは何種類もの腹筋が連動しています。(腹横筋、外腹斜筋、内腹斜筋、腹直筋、錐体筋、腰方形筋)
内臓の働き
内臓の働きは数多くあるので、ここでは消化吸収に関連するごく一部をとりあげます。
・口腔・咽頭・食道・胃・十二指腸・小腸・大腸・肝臓・胆のう・すい臓
胃で消化し、小腸で栄養分を吸収し、大腸で水分を吸収する。肝臓で栄養分を蓄えたり出したり、血液中の有害物質を無毒化する、などなど、、、
これらの働きを自律神経がコントロールしています。そのため内蔵には自律神経が数多く広がっています。自律神経のバランスが乱れるということは、内臓の調子も低下してしまうのです。(全て自律神経だけでコントロールしているわけではありません)
腰痛との関連について
内臓のさらに奥に背骨と足の骨をつなぐ「腸腰筋」があり、腰痛と深い関わりがあります。腰痛に関連する筋肉はほかにもありますが、
腰痛を和らげる時には「おなか」の筋肉をゆるめることが必要です。